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木村一基九段との王位戦に2勝した時点で、藤井二冠誕生の確率は95%というデータがあったそうです。
そしてついに2020年8月20日、4勝0敗で王位を奪った藤井棋聖が、藤井二冠、藤井八段になりました。
二冠も八段も、今回の18歳1か月+1日は、最年少記録達成です。(過去の記録は、二冠が羽生九段の21歳11か月、八段が加藤一二三の18歳3か月)
王位戦の全棋譜を振り返ると同時に、今後の記録更新を展望していきます。
今回は「藤井二冠の王位戦の全棋譜は?年収は?三冠と九段と全八冠は最速でいつ?」について調べていきたいと思います。
藤井二冠の王位戦の全棋譜は?
藤井二冠の年収は?
週刊文春によれば、藤井二冠は無冠だった2019年の年収が棋士で9位の2108万円。
今年はこれにタイトル料が加わります。棋聖戦が500万円、王位戦が1000万円です。
勝ち進むことで試合数も昨年より増えていますから、対局料も増え、2020年の年収は4000万円を超えるそうです。
これは2019年の羽生九段を超えるものであり、タイトルホルダーの渡辺三冠、永瀬二冠、豊島竜王に続くベスト4に入るものとなるそうです。
今後、タイトルが増えれば、タイトル料も増えますから、どんどん上昇しそうですね!
しかもこの先、広告契約などが入れば、藤井二冠なら年契約で少なくとも1本、3000万円~4000万円ぐらいからスタートするはずです。(一説には高校を卒業するまでは広告に出ないとも言われています)
8冠を獲る頃には芸能界のMAXである、広告1本8000万~1億円に届くことも考えられます。
広告収入は本業を凌ぐほど大きくなりそうですね。
ちなみに8大タイトルの獲得賞金の一覧です。
竜王戦 | 挑戦者勝利3900万円、竜王防衛4650万円(対局料含む) |
名人戦 | 挑戦者勝利1600万円、名人防衛3450万円(対局料含む) |
叡王戦 | 勝者2000万円(対局料含む) |
王位戦 | 挑戦者勝利1000万円、王位防衛1200万円(対局料含む) |
王座戦 | 挑戦者勝利1000万円、王位防衛1200万円(対局料含む) |
棋王戦 | 挑戦者勝利600万円、王位防衛900万円(対局料含む) |
王将戦 | 挑戦者勝利600万円、王位防衛800万円(対局料含む) |
棋聖戦 | 勝者賞金500万円 |
※ほとんどのタイトル戦が賞金を公表しておらず、金額は推測や過去のデータを含みます。
藤井二冠の三冠と九段と全八冠は最速でいつ?
藤井三冠と藤井九段は同時に誕生しそうです
藤井棋聖が王位を獲得したことで、タイトル二期獲得で自動的に八段に昇段しました。
つまり8月20日現在、藤井二冠であり、藤井八段です。
ところで、九段昇段の条件はいくつかありますが、可能性が高いのはタイトル3期獲得です。
ですが藤井二冠の年内の三冠挑戦&九段昇格はできなくなりました。
というのも、第33期竜王戦挑戦者決定トーナメントで、丸山忠久九段(49)に116手で敗れたためです。
藤井二冠が九段に昇段するためには、年末の竜王戦の権利を失った今、最速は2021年3~4月の王将の獲得となります。
その相手は、棋聖戦で3勝1敗で破った渡辺明三冠です。
そして奇しくも、九段昇段の最年少記録はこの渡辺明三冠の21歳7か月ですから、藤井二冠が18歳で九段を獲得すれば、大幅に更新することとなります。
また同時に獲得する「三冠」ですが、これまでの最年少記録は羽生九段の22歳3か月です。
藤井二冠が18歳(2021年)で三冠を達成すれば、大幅更新となりますね。
渡辺三冠に対しては相性が良いようなので、来春に藤井三冠と藤井九段が誕生する可能性は極めて高いですね。
藤井八冠はいつ?
結論から言いますと、早くても2023年です。
藤井八冠が最速でどのように誕生するか、タイトルを1年ずつ考えていきましょう。
苦手な相手4名
藤井二冠が負け越している相手です。
豊島将之竜王(30) | 0勝4敗 |
久保利明九段(44) | 2勝3敗 |
大橋貴洸(たかひろ)六段(27) | 2勝3敗 |
丸山忠久九段(49) |
0勝1敗 |
ただ、これらの棋士も、一発勝負では藤井二冠に勝っていますが、五番や七番勝負で藤井二冠に勝ち越すのは、かなり大変だと思います。
鍵は何と言っても、まだ一度も勝ててない豊島竜王です。
そして、もう1人います。
竜王戦予選で藤井二冠を千日手の末に破った丸山忠久九段です。
今年の竜王への挑戦権をかけて、羽生九段と丸山九段が対戦していますが、現在丸山九段が1勝して、あと1勝で竜王戦へと進めます。
もしかしたら、丸山竜王が誕生するかもしれず、いずれにしろ藤井二冠は竜王戦で苦労しそうです。
更新が危ぶまれる記録は?
名人の最年少での獲得です。
谷川浩司九段の21歳2か月が最年少記録であり、藤井二冠は2023年9月までに名人を獲得しなければなりません。
つまりチャンスは一度で、2022年に最速でA級に昇格し、必ずその年にA級で優勝する必要があります。
現在の名人位は、2020年8月に獲得したばかりの渡辺明三冠です。
相性は悪くないのですが、最強棋士10人で形成するA級での優勝が最難関のため、最年少名人の記録更新には苦労しそうです。
まとめ
今回は「藤井二冠の王位戦の棋譜は?年収は?三冠と九段と全八冠は最速でいつ?」について調べてきました。
ある棋士が、デビュー当時の藤井さんと今の藤井二冠では、大駒1枚分、今の方が強いと言っています。
大駒とは飛車と角ですから、今の藤井2冠が飛車を落とした分ぐらいで、デビュー当時の藤井さんと互角だということになりますね。
すごい進化ですね。
羽生九段は25歳で七冠を獲った頃が最強だったとすると、藤井二冠は25歳までまだ7年あります。
どこまで強くなるのか、どこまで最年少記録を更新するのか、見届けましょう!
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