東京マラソン開催日の3月1日まで、残り3週間となりました。
マラソングランドチャンピオンシップの事実上の最終決戦でもある、東京マラソン(男子)の「順位予想」「スタート時間」「新型肺炎による中止の可能性」について検証したいと思います。
東京マラソン(男子)の順位とレース展開を予想する
男子はビルハヌ・ #レゲセ (エチオピア)が2時間4分48秒で初優勝。 #堀尾謙介 #東京マラソンhttps://t.co/mCj3UPTPf5
— 毎日新聞 (@mainichi) March 3, 2019
順位ですが、アフリカ勢を中心に優勝争いが行われるでしょう。
公式サイトからの情報では、以下のようになってます。
●ディフェンディングチャンピオンのビルハヌ・レゲセ(エチオピア)は東京マラソン2019で2時間4分48秒で優勝。さらに同年のベルリンマラソンでは優勝は逃すも2時間2分48秒
●2019年のドバイマラソンで優勝したゲタネ・モラ(エチオピア)は2時間3分台
●2019年ベルリンマラソンで3位に入ったシサイ・レマ(エチオピア)は2時間3分台
●唯一の複数回優勝者(2014,2018)のディクソン・チュンバ(ケニア)は2時間4分台
●上記以外に2時間4分台が4人
世界屈指の高速コースである東京マラソンですから、ずばり2時間2分台が優勝の最低ラインだと思われます。
となれば、残念ながら日本勢は優勝どころか、3位以内に入ることも難しいと見るべきでしょう。
この8人が中心となり、レース序盤から先頭集団を形成して、スピードを上げ下げしながら、人数を絞っていく展開となるでしょう。
また今回ペーサーは2段階で用意されるようで、速い方のペーサーは、2時間2分台を想定したアフリカ勢用のペースづくりをしていきます。
翔ぶが如く #hariten365_ⅲ 182#東京マラソン2019 #レゲセ pic.twitter.com/7jE5HgjSh1
— ハリ天狗 (@haritengu) March 4, 2019
MGCの順位とレース展開を予想する
ある意味、東京マラソンの順位よりも重要な、もう1つのレースが今回は存在します。
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)です。
これは去年夏のMGCで完走したことが条件となるため、残念ながらMGC不参加の相澤晃選手は、今回の参加を辞退しました。
資格のある日本勢ですが、以下の自己記録を持つ3名が有力です。
大迫傑選手は2時間5分50秒(2018年10月シカゴマラソン・日本記録)
設楽悠太選手は2時間6分11秒(2018年3月東京マラソン)
井上大仁選手は2時間6分54秒(2018年3月東京マラソン)
もう1つのペーサーは、この日本勢が日本記録を塗り替えるイメージでペースづくりを行うようです。
その想定タイムは2時間4分40秒から2時間5分30秒ぐらい。
日本記録の2時間5分50秒より速く走った選手の中の最高タイムの選手が、東京五輪の3人目の代表となります。
該当者がいなければ、大迫選手が3人目の東京五輪マラソン代表となります。
大迫選手に関しては2時間4分台も狙えると言われており、第2グループ(日本人グループ)の最後尾からレース展開を見守るような、勝負に徹した走りをするでしょう。
序盤のアフリカ勢のペースの上げ下げには参加しないと思います。
消耗しますから。
しかしそれを恐れないのが設楽選手。
彼は世界と戦うという高い志を持っており、MGCレースでも世界ペースで飛び出し、37キロ付近で集団に吸収され、追い越されました。
「ほとんどの選手が後半の上り勝負と言っていたので、後半ペースを上げられないくらい、前半に突っ込んで、後半は何も考えずに走る」との作戦だったようです。
ですが、9月の暑さの中です。
後半は28度近い気温で、最初の1kmからキロ3分ペースだった設楽選手は、さすがに力尽き14位でした。
あそこまではやらないはずですが、今回は寒いほどの気候ですし、設楽選手が先頭集団についていく可能性は低くないです。
「2時間5分台なら東京五輪を辞退します」とまで宣言している設楽選手は、「4分台を目指さないと、2時間5分49秒は出せない」と考えているようです。
設楽選手にとって東京マラソンは、日本新記録を出して1億円をGETした印象の良い大会です。
そして走りって、そういう精神面がとても大切です。
また井上大仁選手は、最近シューズを長年愛用してきたアシックスからナイキのヴェイパーフライネクスト%に替えたそうで、ニューイヤー駅伝の最長区間4区(22.4km)で、区間3位の設楽選手(1時間4分36秒)を抑えて区間新となる1時間3分57秒を叩き出しました。
現在、急上昇株です。
井上選手も勝負に徹した現実的な走りをしてくるはずで、間違ってもアフリカ勢の集団には参加しないと思われます。
MGCは3名ががっつり競り合うでしょう。
2時間4分台なら大迫選手、5分台なら設楽選手と井上選手にも勝つ可能性が出ます。
もし新シューズ、アルファフライが特別な威力を発揮するなら、4分台で設楽選手が勝つことも考えられます。
大迫選手はここ何レースかの終盤で、いつも脇腹を押さえて苦しげにしていることがあります。
また意外にも3人の中で、唯一フルマラソンでの優勝経験がありません。
しかも去年の東京マラソンでは完走さえしていません。
最後まで3人でもつれたら、大舞台での優勝経験(ジャカルタアジア競技会で日本人として32年ぶりの優勝)のある、根性のありそうな井上選手の目もありますね。
ずばり、本命設楽選手、対抗大迫選手、穴で井上選手としておきます。
1億円を誰かが手にするのか、それとも誰も該当者なしで大迫選手が東京五輪代表3人目となるのか。
待ち遠しいですね!
スタート時間は?
スタート時間は9時10分です。
市民ランナーの皆さん、この日の朝ランは早く切り上げて、TVを見逃さないようにしましょう。
そして参加ランナーの方々も、時間に余裕をもって、特に衛生面にはお気をつけください。
新型肺炎による中止はある?
これが噂になっています。
それに対しての運営者側の回答はこんな感じで、開催の方向ではあるけど、中止の可能性も否定していません。

敢えて予想しますが、中止はまずないでしょう。
もし東京マラソンを中止にしたら、次に東京五輪の中止が必ず話題になりますし、それだけは避けたい関係者たちの思惑が透けています。
むしろ、流行下でもしっかりと対策を施した前例として、全力でアピールするはずです。
開催は同じ東京都が肝入りなんですから。
最悪、一般参加だけは中止とするかもしれませんが、大会としての運営はやり切るでしょう。
来日したエリートランナーたちの衛生面を厳戒態勢で管理するくらいのことはやるでしょうね。
五輪中止になった場合の損害を考えれば、なんとしてでも。
でもアジアで開催予定のゴルフの大会が3つ相次いで中止、との一報がありました。
五輪参加を重視するアフリカ勢から不参加の打診があったりしたら・・・
今週と来週ぐらいは何が起こるかわからず、予断を許しません。
まとめ
今回は東京マラソン(男子)の「順位予想」「スタート時間」「新型肺炎による中止の可能性」について検証しました。
本番まであと3週間を切り、日本人選手たちは仕上げの段階だと思います。
どうせなら日本新を出して、五輪の切符と賞金1億円、手に入れて欲しいですね。
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